外部監査ネットワークの事務局だよりでは、定期的にNHKハートプロジェクトから「介護百人一首」をみなさまにお届けしております。今回は二首、冊子より抜粋してご紹介します。(令和2年12月18日掲載) 

背を曲げて息切れ切れに一匙(ひとさじ)の粥(かゆ)をいただく老いの荘厳
ベッドの上でほとんど眠っている九十七歳の義母が、食事のために背をベッドに委ねつつ、私の差し出す粥を半開きの口で匙から飲み込む。これだけのことだが、それは命を繋(つな)ぐ厳かな儀式のようだ。
東京都 福田 淑子さま

「あんたにはほんまにええ世話してもろた」嫁嫌いの母に言わしめし妻
母が亡くなって十年余りになります。生前交通事故で瀕死(ひんし)の重傷を負い入院。物事に対する視野の狭い人で親戚が増えることを極度に嫌がり、赤の他人の妻は意にそまぬ嫁。しかし妻は献身的に介護し、短歌のように深く礼を言われ、妻は小さくガッツポーズ。
兵庫県 藤本 幸雄さま